医師国家試験成績下位層でもUSMLEは受かる。 大学生活の振り返り(低学年)

はじめまして。今年の3月に医師国家試験に合格し4月から研修医として働いております。また2021年3月にUSMLEのSTEP1を受験し合格したので自分の勉強を振り返ろうと思ったためブログに記録することにしました。また自分のように国家試験をギリギリの成績で合格した人でもUSMLEに十分合格できることを伝えたくて書くことにしました。

 まだ成績(点数)は判明していませんが合否は判明したので下に載せます。

f:id:kensyuuitoriniku:20210509235213p:plain

USMLE STEP1合格

f:id:kensyuuitoriniku:20210509235936p:plain

115回医師国家試験の成績

 

まず初めに自己紹介ですが、自分は首都圏の公立高校から1年の浪人を経て地方国公立大学の医学部に進学しました。

 

大学での成績は優秀とは程遠く毎年のように留年におびえる成績をとっていました。

f:id:kensyuuitoriniku:20210509235436p:plain

自分の学部時代の成績(医学部1年から3年までとCBTの模試の成績)

基礎医学を学び始める1年生から臨床医学を学ぶ3年生まで(4年生の途中から臨床実習が始まるため試験の数は多くはない)殆どの科目の試験を落とし、再試験あるいは再々試験で何とか合格させてもらうという感じでした。特に基礎医学はかなりひどく病理や解剖、組織学、生化学などほぼすべての科目の再試験を受けました。自分の大学ではどの年度でも年が明けた1月下旬から2月上旬に後期の本試験がありその後2月中旬から3月上旬にかけて、本試験に不合格になった者を集めて再試験あるいは再々試験を行う。再試験になったかどうかは本試験が終わった後、しばらくしてメールで学年全員に一斉送信されるメールで知らされることになるのだが、このメールには多くの場合落ちた学生の学籍番号のみがズラッと記載されており完全に公開処刑スタイルで公表される。このメールは本当に心臓に悪い。放課後にメールが送られてくるならまだしも普通の講義中に送られてくることがあるのだが、メールが送られてくると教室がざわつき始めるのですぐに分かる。重い試験であればあるほど合格すると歓喜の思いで一杯になるが、その分不合格になると落胆の思いとまた再試験のために勉強しなければならないという一層の絶望感で途方に暮れる。

 

自分は再試験が決まると毎回成績が優秀な同級生達に頼み、大学の図書館等で勉強を教えてもらっていた。正直、大学の定期テストは人から教えてもらった方が自分一人で勉強するより何倍も効率がよかったし、同級生に教えてもらいながら勉強することで自分がいかに授業を理解しておらず、「過去問を繰り返す」といった表面的な学習しかしていなかったことを思い知らされた。同じ授業プリントを読むにしても、優秀な同級生に解説してもらいながら復習すると本試験の時に分からなかったことが腑に落ち、理解できるようになるということが多かった。同級生の助けもあったからこそ自分は何とか進級できたように思う。

ちなみに再試験になるのはどの科でも大体下30人ほどであるが、メンバーは常連の者達で固定されていくようになる笑。そして常連メンバーの間で、皆で絶対進級しよう!、という結束感が毎年のように出てくるようになる。

 

その後3月中旬に進級発表があり、各学生に進級の結果がメールで送られてくるのだが、毎年のように自分や成績の悪いメンバーはこの時期には不安な思いに駆られながら結果を待つようになる。特に最後に行った再試験の手ごたえの無い試験があった場合はもう不安と絶望感で憔悴しながらメールを待つことになる。自分も該当する最後の再試験を3月上旬に終えてから進級結果のメールが送られてくる3月中旬までは毎日生きた心地がしなかった。いつメールが来るのかドキドキしながら再試験常連仲間と、「今年は何人落ちたらしい」、「今週の何曜日にいよいよ進級会議のある教授会が開かれるらしい」、「何々科の教授が何人落とすらしい」といったウワサが流れるようになる。

 

そんなこんなで何とか毎年奇跡的に?進級していき、いよいよ臨床実習の始まる学年になった。